インフィオラータとは、イタリア語で『花をまく』という意味の400年以上続くイベントです。市民が教会までの道のりを花や種子等で宗教画を描くもので、イタリアやスペインを中心に世界各国で現在も盛大に行われています。花の短い命の中で成り立つアートは『エフェメラル・アート=儚い命のアート』とも呼ばれており、2006年よりインフィオラータの国際連盟が設立して、2年に1度世界大会も開催されています。
インフィオラータの最大の魅力は、作品をアーティスト一人ではなく、市民が協力して作り上げるその過程にあります。大きな花絵は一人の力では完成しません。花びらをカットするところから、花絵を制作するまで、全員で力を合わせてひとつの作品を創り上げます。チームで創る楽しさ、作品を創り上げる達成感、そして完成された花絵の美しさに、完成後は誰の画にも笑顔が浮かんでいます。